おててつないで、みんなで仲良く、ホームページに優等生的に書き書きなんて本当の僕じゃない。
癒し系なんて言葉も大嫌いだ。
思えば、18年前「人間らしく、ありたい」と言う思いで店を始めた。
体裁よく取り繕うなんて僕にはとてもできなかった。
|
・言っちまえばいいんだ・そこから全てが始まるのだから
・俺も、気狂いピエロだ。
・今日は、あなたの残りの人生の最初の日だ。
・「もっと心をさらけだしましょう。かくすな、この野郎。」笑うな。
|
以上の言葉は、全部13年前ガリ刷で初めて作ったミニコミ誌の隅にちょこっと載せたものだけど、今でも大好きな言葉だ。
店内に置いてあるギターでみんなで仲良く歌う為にライブをしている訳じゃない。
アマチュアだから、気軽に演れる店だから、なんてとんでもない。
そんな気持ちでやった事なんて一度も無い。
少なくともサムディで演ったゴキもカラスも大谷ひろゆきも、みんな気狂いピエロだった。
アマチュアとかプロとか、言いたい奴には言わせておけばいい。
歌いたい歌がまさにそこにあり、彼らは歌わずにはいられなかったのだから。
着飾った言葉のやり取りで過ぎていくだけの毎日なんて、まっぴらご免だ。
そんな所に僕らの楽園はきっと無いと思う。
もみの木ハウスの鷹屋くん(僕の幼なじみ)に「ゲテモノはみんなサムディに任せるよ」と言われた事がある。
親しい仲ならではの言葉であろうが、僕の事もサムディの事もすごく愛してくれての発言と僕は理解した。
人間らしくあろうと思えば、今では「ゲテモノ」というレッテルを貼られるんだ。きっと。
ゲテモノ万歳! みんなもっと人間らしくあろうじゃないか。
うたいたい歌があって、本当に聞かせたい誰かがいるなら歌えばいい。
歌は自然に君の体から溢れ出て来るはずだ。
「気軽に歌える」なんて思わないで欲しい。
歌わずにいられなかった君が裸のまま歌っている。
恥ずかしがらないで。
僕らも裸になって聴いていよう。
そして踊ろう。
心配しないで、僕らも充分に気狂いピエロなのだ。
|
|